ロスカット、含み損の大きいポジションから決済

爆益

FXブローカーによって、ロスカットの発動条件とその決済順番は違っている。大方のブローカーのWebページには、「投資家保護の為」とか「大きな損失を防ぐ為」などいかにも利用者目線な説明を高らかに記載しているが、ブローカーの儲けどころはロスカットと私は考える。それ故、ほとんどブローカーがDD(Dealing Desk、ディーリングデスク)方式なのであろう。我々個人投資家は「いかにロスカットを逃れるか!」これがFXで生き残る為に必須である。

下記に主だったブローカーのものを比較した。

この内容を、ブローカー目線で比較してみよう。証拠金維持率が 100%   50%   をブローカー目線で比較すると次のようになる。

ナンピン手法では、証拠金維持率が50%の方が反転の機会を待つ事ができるが、反転しなかった場合より多くの証拠金を持っていかれる。十分な資金のある投資家であれば証拠金維持率はブローカーの選定要素としては優先度は低いのであろう。一発逆転を狙ったギャンブラーは低い方が有利と考える。 次に、決済の順番についてはどうか?

MT4のブローカーでは「損失の大きいポジションから、証拠金維持率が100%に回復まで続く」となる。(OANDAのNYサーバーは全ポジション決済)。これは、「自動売買という特性上、複数ポジションが発生することから徐々にポジションを狩っていった方が証拠金の拾得率が上がる」という事になる。次に表は、5万円の証拠金でドル円を150円の時に1,000通貨のロングポジションを5つ持ち、円高に進んだ場合の動きだ。すべてのポジションを決済の場合、144.31円付近でロスカットとなりマイナス¥20,850円、証拠金を¥29,150円残して終了となる。しかし、1つだけポジションを決済させた場合、証拠金維持率が100%を回復する事から取引は継続する。ここで円安に反転すれば良いのだが、そのまま円高が継続すると133.54円付近では証拠金を¥5,330円まで減らす事になってしまうのである。

この様にブローカーでは投資家に不利となる仕組みを作り上げている。では我々はどう対処するかであるが、十分な資金持ち、常に口座状況を把握する事が重要である。私は、証拠金維持率が200%を切ったらかなり危険信号だと判断する様にしている。

タイトルとURLをコピーしました