2024年上半期(1月1日~6月30日)は、年初から約20円の円安が進行し(1月2日ドル140.8円→6月末160.9円)、そしてロング戦略(ナンピン・プラテン決済法)によりこの半年間で約100万円*の収益を得ることができた。(*ドル円だけ見た結果。ユーロドル股裂けるポジションは解消されず。)出来事を振り返ってみると、米国の物価高止まりと堅調な労働市場からFRBによる利下げは実施されず、米株高からのリスクオンと米株への資金流入で4月29日の日銀の円買い介入後も日米の金利差以上に円安が進む結果となった。
「下半期の予測」
上期好調であったが果たして下半期もこの収益を維持できるだろうか?介入警戒感と米利下げ観測から、上値も重く高値163円/下値155円、年末価格157円が何となくのシナリオだが、何と言っても11月の大イベントアメリカ大統領選挙を無視する事はできない。7月の1回目のテレビ討論会ではバイデン候補の精細さが欠け、トランプ候補優位の印象を受けた。トランプ候補が当選した場合、自国第一主義により、不法移民排斥による労働市場逼迫と国内産業保護のための輸入品関税によりインフレ継続し利下げが遠のく可能性もある。今後も米株が堅調に推移とならば更なる円売り米株買いのフローから円安が進み1ドル165円方向を想像してしまう。しかしユーロ/ドルの動きにも影響することから、ウクライナでの和平が成立したらユーロ高、この事がドル円においても同の上値を抑える方向かもしれない。
「ではどうする」
どこかのタイミングでは、株価のクラッシュや日米金利差縮小、対外投資の巻き戻しから円高局面となる時期は訪れるだろう。だが日米の金利差が逆転しドルロングでマイナススワップとなる事はなく、日本の国力が上向くことは私の生きている間ではまず起こらないと考えている。よって下値を想定しつつもロング継続の方向で下半期も取り引きを継続したい。