ユーロドルの行方はまさに「股裂け状態」。このポジションが私の資金をロックしてしまっている。じりじりとスワップポイントで削られ、さらに借入金利も発生している。このポジションを解消するためのシナリオを考えるうえで、損益と証拠金の関係を理解することが重要だ。今回はその点をまとめた。
ユーロドルとは、1ユーロが何ドルかを示す通貨ペアのことで、例えば1.1の場合、1ユーロは1.1ドルとなる。日本国内のブローカーで10,000通貨(0.1ロット)のこのポジションを持つ場合、証拠金は円換算が必要だ。この時点で1ドル140円であれば、「1.1ドル × 10,000通貨 × 140円 × 0.04(レバレッジ25倍)= 61,600円(証拠金)」となる。計算上はこのようになるが、ユーロ高や円安になった場合のイメージがつかみにくい。
2024年8月23日現在、FRB(米連邦準備制度理事会)による利下げがジャクソンホールの講演会で示唆され、ドル安の方向に動いている。証拠金のイメージでは、右上方向に動く形だ。円高が進むが、ユーロも高くなるため、証拠金が必ずしも下がるわけではない。
ユーロドル証拠金マトリクス(レバレッジ25倍)
¥135 | ¥140 | ¥145 | ¥150 | ¥155 | ¥160 | |
$1.25 | ¥67,500 | ¥70,000 | ¥72,500 | ¥75,000 | ¥77,500 | ¥80,000 |
$1.20 | ¥64,800 | ¥67,200 | ¥69,600 | ¥72,000 | ¥74,400 | ¥76,800 |
$1.15 | ¥62,100 | ¥64,400 | ¥66,700 | ¥69,000 | ¥71,300 | ¥73,600 |
$1.10 | ¥59,400 | ¥61,600 | ¥63,800 | ¥66,000 | ¥68,200 | ¥70,400 |
$1.05 | ¥56,700 | ¥58,800 | ¥60,900 | ¥63,000 | ¥65,100 | ¥67,200 |
$1.00 | ¥54,000 | ¥56,000 | ¥58,000 | ¥60,000 | ¥62,000 | ¥64,000 |
$0.95 | ¥51,300 | ¥53,200 | ¥55,100 | ¥57,000 | ¥58,900 | ¥60,800 |
そして問題の私のポジションだが、これがどうなるかを表にしてみた。両建てのロングも加えるとややこしくなるので、今回はポジションの大きいショートの方を取り上げる。
ユーロが下がり、パリティ(1.0ドル)を目指してくれないと、この状況は打開できないだろう。アメリカ大統領選の行方やウクライナ情勢の今後次第で、今後の判断が決まる。