私の判断基準は、その通貨ペアのスワップポイントです。なぜなら「ナンピン・プラ転手法」さらにはつかまってしまってそのポジションを長期持たなければならない状況となった時リターンを得、マイナススワップによる減益を防ぐためです。
スワップポイントは次の様に確認できます。(楽天MT4口座の場合)
2024年6月25日の例ですが、ロールーバー時のロングスワップは252円/ショートスワップはマイナス258円(1万通貨あたり)です。単純計算で1カ月間ロングを保持した場合約7千5百円、年間だと約9万2千円になります。逆に円高に振れると思いショートしたものの思いのほか担がれてしまった場合、1カ月約8千6百円のマイナス、1年で10万5千円のマイナスとなります。ロールオーバーをしないスキャルピング手法の方には影響しませんが、「ナンピン・プラ転手法」にはこのスワップポイントポイントは損益を大きく分けます。
ではいつまで、「ロングスワップ >> ショートスアップ」が続くのでしょうか!?まず過去のスワップポイントをみてみましょう。楽天証券で口座を開設している方は、「情報」⇒「時系列情報」から確認できます。
ここからCSVファイルをダウンロードしその推移をグラフ化しました。
2021年まではコロナ禍による各国金融緩和から5円程度しかスワップポイントは発生しませんでした。しかし2022年以降のFRBの金融引き締めにより250円を超えるところまでとなりました。今後2024年後半以降の金融政策の方向性としてはFRBは緩和、日銀は引き締めの政策をとり金利差が縮小する流れです。とは言え日本に関してはマイナス金利を2024年3月に解除したばかり、FRBのドットチャート(政策金利見通し)では、2024年末の見通しの中央値が4.6%、2025年も3.5%としばらく金利差の縮小には時間がかかると考えています。この事から「ナンピン・プラ転手法」のポジション方向性は、ドル円「ロング」をしばらく継続です。